PROJECT STORY

STORY 02 一生に一度の大切な日に、私ができること。

  • N.Gさん N.G

    リーダー

Project Outline

いつも多くの来場者でにぎわう東京スカイツリー。展望台から見える眺望の美しさや雰囲気にも定評があり、ここをプロポーズの場所に選ぶお客さまも少なくないという。実際に日々たくさんのお客さまに接客をしているN.Gさんも、これまで特に印象深い思い出として挙げたのは「手に指輪を持ってお困りの様子だった男性を見かけたとき」と、これからまさにプロポーズをしようとしている方のエピソードだった。

「今からプロポーズする場所を探していて…」

  • 2023年某日、いつものようにフロアで業務を行っていると、おひとりで慌ただしい様子でいる男性のお客さまが目に入りました。よくよく見てみると、その手には指輪ケースらしきものが。そこで何となく状況を察して声をおかけしたところ、まさに今からプロポーズするための場所を探しているとのことでした。

    プロポーズを決めたのは良いものの、具体的な場所までは決まっていないこと。彼女さんには「お手洗いに行ってくる」とだけ言ってあり、もう探してる時間もあまりないこと。詳しく話を聞いていくと1分1秒を争う事態ということが分かり、急いでプロポーズ場所探しのお手伝いをしました。

    結果、バタバタはしたものの綺麗なスポットを見つけて無事にプロポーズも成功。プロポーズ中の動画撮影もご依頼いただいていたので、一部始終を目の前で見せていただいた貴重な経験となりました。

きっと、ひとりではここまで上手くいかなかった。

  • お客さまからプロポーズ場所について相談されたとき、その緊迫感が伝わってきたことも相まって、実はその場ですぐにアイデアをお出しすることができませんでした。それでもお急ぎだということは分かっていたので、すぐに無線機を使って周囲のメンバーに相談。

    「こんなお客さまがいらっしゃるので、おすすめのスポットがある方は教えてください!」というお願いをしたところ、「こういうシチュエーションが良いならここがおすすめ!」「こんな雰囲気の方が良さそうならこっちの方が良いかも!」と私の代わりにみんながたくさんのアイデアを出してくれました。

    お客さまからは「景色が素敵なところが良いのはもちろんだけど、人が多すぎる場所は避けたい」というご要望があったため、複数出たアイデアの中から条件を満たす場所を実際に回って、無事に理想的なスポットを見つけることに成功。

    …という内容の濃い出来事ですが、この一部始終に要した時間はなんと10分足らずなんです(笑)。このスピード感でお客さまのご要望にお応えすることができたのは、間違いなく周囲のメンバーが協力してくれたおかげですね。

すぐにご要望に応えらえる、引き出しを増やしたい。

  • あのとき私が声をかけなかったら、お客さまはプロポーズ場所をひとりで探し続けていたかもしれない。その結果、満足のいく場所を見つけられていなかったかもしれない。このお客さまとの一件を通じて、お客さまの求めているものを引き出す力の重要性を改めて実感しました。

    また、お客さまの求めるものに対する提案力の大切さも痛感。当時の私はアイデアがなくて他のメンバーを頼る選択をしましたが、これからは自分ひとりでもしっかり対応できるよう、自分の中で引き出しを増やしていきたいと思えるきっかけにもなりました。

    以降は、普段の業務をしながら「一番夜景が綺麗な場所」「撮影しても逆光にならない場所」「近隣でおすすめの飲食店」など、お客さまに提案できるネタ探しもするように。その甲斐あって、今では以前よりもお客さまに寄り添った提案ができている実感もあり、これからもどんどん引き出しを増やしていきたいと思っています。